6881 ものは言いよう
インターネットやスマートフォンを介したサービスで、ときどきあることだが、立て続けに出くわしてしまったできごと…。
ひとつめが、OMRON connect という体重や血圧、体温といった健康情報を記録するアプリで起きた。
「より便利に生まれ変わる」という予告のあと、先日からアプリのリニューアルが行われたのだが、これがひどいものだった。
以前に比べてはるかに見づらくなってしまった。
これまでは1画面で計測した情報を、ひとつの画面でわかりやすく見ることができたのに、リニューアル後は、メリハリがなくなったうえに、スクロールしないと情報が見られなくなった。
いったいどういうつもりなのかと思っても、リニューアルを伝えるメーカーのサイトにはこうあった。
「アプリ全体のデザインを変更」
カラーを統一し、よりシンプルで見やすくなりました。
そしてもうひとつは、「Amazon Music Prime」というAmazonが提供する音楽ストリーミングサービス。
で、アマゾンプライム会員であれば、広告なしに、200万曲までは無料で再生できていた。
それがリニューアルによって、なんと約1億曲が聴けるようになったということにはなったが、それと引き換えに「シャッフル再生のみ」となったという。
このリニューアルはニュースで知ったので、最初何を言ってるのかわからなかったが、実際に聴いてみてわかった。
シャッフル再生のみというのは、聴きたい曲を指定して再生することができなくなっているということだった。
さらには、シャッフル再生されるのは自分が選んだ曲にとどまらず、本人の傾向に沿った曲とはいえ、“まったく別の曲”を混ぜてお勧めとして再生するらしい。
「自分が聴きたい曲が選べない」という強烈な違和感を覚えるサービスにしたアマゾンはこのように考えているという。
『もっと多くの楽曲を聴きたい』というお客様の声にお応えし、新しい音楽との出会いに機会を増やしていただくためです
OMRON connect にしても、Amazon Music Primeにしても、利用者の思いとはぜんぜん違っていても、ものは言いようだなぁ…とつくづく痛感。