6761 USBメモリ紛失

PC・携帯・ネット,社会・政治・事件

市民全員の情報が入ったUSBメモリを紛失したというニュースは、その経緯の酷さと相まって、衝撃的だった。

何十万人もの個人情報をUSBメモリに保存して持ち歩くということ自体恐ろしいことなのに、それを持ったまま飲みに行ったうえに泥酔して道路に寝てしまうなんて、これ以上ないほどの杜撰さだ。

一部のニュースでは、委託先業者から再委託されていることに批判的な意見があったが、それは当たらないと思う。

もちろん、下請け、孫請けといった感じになれば、責任の所在も曖昧となってしまうこともあるだろうが、でも扱っているデータの重要性を考えたら、どのような立場であろうと、大切にすると思うのだけど、違うのだろうか。

こうした事件を見聞きするたびに、紛失した本人の考えを聞いてみたいと思う。

そのうえで、管理体制の強化を図らないと、どんな対策を取ろうと、結局は、気軽に持ち出されて紛失して謝罪…という流れができてしまう。

もっとも、記者会見で言わなくてもいいのに、パスワードの桁数を大々的に発表してしまうあたりが、管理する側のセキュリティに対する考えの甘さを露呈してしまった。

ただ、今回は紛失したUSBメモリが見つかったし、こうして公表されたからいいものの、実際は氷山の一角で、すでに同様の事件が多数起きていると思えてならない。

おそらくは隠蔽されているか、隠蔽されていることすら関係者が気づいていないこともあるに違いない。

Posted by ろん