3208 2人の最期

物思いに耽る(雑感),社会・政治・事件

先日の、元キャンディーズの田中好子さんが55歳の若さでなくなったというニュースに驚いた。

キャンディーズは、僕よりもちょっと上の世代の人たちのアイドルであって、彼女たちが活躍していた記憶ははっきりしない。(もともと記憶力がよくないし)

ただ、ヒット曲の多くを聴いた記憶があるという点で、僕にも、知らず知らずのうちに影響を受けているのは間違いない。

告別式で流れたお別れのメッセージからは、もっともっと生きたかったという彼女の思いや気持ちが伝わってきた。

 「私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でも、その時は必ず、天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています」

 酸素マスクを外しながらの録音。「映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆様に伝えたいのですが、息苦しくなってきました…」。


そして、今日、俳優の田中実さんが自らの命を絶ったというニュースにも驚いた。

つい最近もドラマ(デカワンコ)で見たばかりだったのに…。

彼は、周囲からの評判もよく、実際もドラマで見る雰囲気そのままの人柄だったようだ。自殺する理由がまったくわからないと周囲も戸惑っているようだ。

いったい何があったのだろう? どうして死を選ばなければならなかったのか? そして、死という選択をすることを、まったく誰にも悟られないようにしたのはなぜか?

彼の人生そのものが演技だったとは思いたくない。


ふたりの田中さんの最期は、どちらもいたたまれない。

Posted by ろん