4968 次世代型おままごとキット
先日、KDDが、「五感を刺激する次世代型おままごとキット」を開発したというニュースを読んだ。
各種センサーが動きを検知し、包丁で野菜を切る時の「ザクッ」という音や、フライパンで炒めた際に出る「ジュージュー」という音を動きに合わせて再生。また鍋の蓋を上げると湯気が出たり、料理の匂いが実際にするなど、おままごとでは不可能だった嗅覚・聴覚・視覚を刺激する料理体験が可能です。
なるほど、包丁や火を使うことなく料理体験ができるという点では、安全ではある。
たしかにこれは、”おままごと”だ。
けれど、なんだかちょっと違和感。
こんなことを考えるのは、野暮というか、つまらない…というのかもしれないけど、こうしたおままごとは、リアル過ぎてはダメなんじゃないか…と思う。
おままごとは、単なる遊びにとどまらず、家事全般の所作を身に付ける機会にもなる。
では、それはできるだけ、実際のものに近づけたほうがいいか…というと、実はそうじゃないのではと思うのだ。
勝手な想像だけど、音や匂いといったことまでも想像することも、おままごとの大事な”学び”になるのではないだろうか?
想像で遊んだおままごとと、実際にやってみたこととの乖離を補正していくことで、おままごとの学習は成立するのではないかなぁ…と。
…と、ここまで書いて、ちょっと小難しく考えすぎてしまったんじゃないか…という気もしてきたが、せっかくここまで書いたので、とりあえず公開しておく。