4958 展覧会「旅するルイ・ヴィトン」
以前から行ってみようと思いつつ行けていなかった、展覧会「旅するルイ・ヴィトン」へようやく行ってきた。
場所は、千代田区麹町(紀尾井町)ということだったが、そんなイベントを開催するような場所なんてあったかな…と思ったら、特設会場だった。
無料のイベントではあるものの、あらかじめ予約をしておいたので、入場はスムーズだった。
会場内はけっこう混雑しているが、視界が遮られるというほどではない。
会場は大きく10のパートに分かれていて…。
- 1906年のトランク
- 木材
- クラシックなトランク
- 旅の創造
- ウール・ダプサンス(余暇の時間)
- 絵画用トランク
- 興味深いトランク
- ファッションとビューティー
- ミュージックルーム
- インスピレーションの国、日本
特に「旅の創造」のコーナーでは、ヨット(クルーズ)、自動車、飛行機、鉄道…と、新しい輸 送手段が登場し発展するのにあわせて、ルイ・ヴィトンのトランクも、それらにふさわしい進化を遂げていく様を紹介していた。
旅行用のトランクもどんどん変化していく。
クルーズ用のトランクあたりから、ある程度大きさが制限される場所に持ち込むことを考慮してか、サイズが小さめであったり、機能性が重視された感じの製品が増えてくる。
自動車のコーナーになると、それがさらに進んでいって…。
飛行機のコーナーでは、さすがに、巨大なトランクはなくなり、より手元に置いておけるバッグが目立つようになる。
鉄道旅行でも欠かせない存在だった。
指揮棒にもトランクを用意したことがあると知ってビックリ。
日本とのゆかりは深い。
いわゆるブランド物は、全くと言っていいほど疎く、それはルイ・ヴィトンについても同じだ。
せいぜい名前と、ロゴと、鞄などの表面にデザインされた柄()が、日本の家紋を参考にしたものだというトリビアくらいしか知らなかったが、今回の企画展では、ルイ・ヴィトンの歴史をいろいろと知ることができた。
創業者のルイ・ヴィトンは、木造製造を営む家に生まれ、荷造り用木箱を製造する職人だったということや、それが後に発展し、トランク製造販売をする会社となったことなど、興味深いエピソードなどが紹介されていた。
"ブランド物"とひとくくりにしてはいけないとよくわかる展示だった。
実は、この企画展を見るのは、2度目だとずっと誤解していた。
というのは、2年ほど前に、東京国立博物館で見た企画展と同じものだと思いこんでいた。
こちらは、ルイ・ヴィトンではなく、エルメスだった…。
ただ展示の仕方はかなり似ているところもあったのは、間違いないのだけれど…。