4915 気になるのは周囲
「食べるものがない。これでは戦えない。近くの先生(国会議員)に差し入れをお願いして欲しい」
「物資は十分持ってきているので足りているんだ。被災者に行き届かないのは、あんたらの責任だ。政府に文句は言うな」
政府代表として今回の熊本での地震における現地対策本部長を務めていた内閣府副大臣の発言だという。
食料や物資が不足した被災地からのテレビ会議で政府に訴えたことが「自分への差し入れ」だったり、怒鳴り散らし責任のなすりつけをしたりと、伝えられる熊本の状況を認識したうえで、本当にこういう言動をしていたとしたら、正気の沙汰ではない。
どう好意的に受け取ろうとも、客観的に見て、これはおかしいと思うし、あまりに恥ずかしい言動だと思う。
おのずと、誰を見て仕事をしているのかということが、あからさまになってしまう。
で、ふと思う。
普通の感覚を持っていたら、間違っていると思うはずだし、きっと彼の身近な側近やスタッフも、絶対にわかっているはずだ。
それでも、こうした結果になってしまうというのは、周囲の誰も彼のことを止められないのかもしれない…からか。
国会議員の”大先生”を、誰も諫めることはできないのだろう。
ありていに言えば、止めるのが面倒だとすら思ってる気がしてならない。
より正確に言えば、彼に雇われたり彼から影響を受けて生活をしている立場であれば、気にいられないようなことを率先してやる気は起きないはずだ。
まぁ、気持ちはわからなくはない。
こうした人について仕事をしていることの不幸を恨むしかない…ってことか。