[社会の窓]ベンチの冬眠
日曜日の昨日、図書館に向かう遊歩道を歩く。
先週月曜日に降った雪は、その後続いた冷え込みもあって、1週間経った今も、あちこちに残っている。
そんな雪を見掛けると、なんだか冷凍庫の中で過ごしているような、錯覚にとらわれて、よけい寒く感じてしまう。
公園から繋がる遊歩道は、周囲は人の姿がまばらだった。
除雪に忙しい大人たちと、雪遊びに忙しい子どもたちで賑やかなのは、雪が降り積もる日とその翌日くらいで、1週間も経てば、子どもたちも雪への興味は失われてしまう。
そして、真っ白だった雪は泥に汚れ、さらさらだった雪は踏み固められ、冷えて固まっている。
ふと見掛けた、遊歩道のベンチには、座面にまだ雪が残っていた。
いまでもそのまま残っていると言うことは、1週間誰にも座られずにいた…ということになる…。
ベンチが冬眠?
なんだか、そんな感じに思えた。
明日くらいまでには、雪は溶け、ふたたび、ベンチとして使われるときが来るだろう。