4625 ATOK Pad for iOS × Bluetoothキーボードで発生した不具合の対処法
毎日のように使用している iPad miniは、なくてはならないツールだ。
スマートフォンやタブレットを使っていると、ときどきOSのバージョンアップをする機会に出くわす。
セキュリティや機能向上など、OSのバージョンアップは、関心はあるし、大切な作業という認識もある。
しかし、セキュリティや不具合対応といった、直接使用感に影響しないような、小さなバージョンアップになると、つい忘れがちになってしまう。
だから、新しいバージョンの、iOS 9.2 が登場しても、急いでバージョンアップするでもなく、しばらく気にもせず放置していたが、ふと、思い出して、バージョンアップした。
もちろん、大した変化はなかった…
…と思ったら、あることに気が付いた。
iPad mini で、一番長い時間使っていると言っても過言ではない、ATOK Pad for iOSというアプリに変化を見つけたのだ。
ATOK Pad は、ありていに言えば、メモアプリだ。気になったことを書き留めたり、文章をまとめたりするときに活躍する。
ふだんは、Bluetoothキーボードで入力するのだが、この挙動がおかしくなったのだ。
まず、ローマ字日本語入力ができなくなり、キー入力した文字がそのまま…つまり、英数字がそのままダイレクトに入力されてしまう。
これではメモにならないので、途方に暮れてしまった。
とりあえず、再起動や、アンインストールなど、思いつくような作業をしてみるものの改善せず。
頼みの綱である、ネットで検索しても、同じような人がチラチラいるが、解決したという記事は見つからない。
そこで、ATOK Pad のメーカーである、ジャストシステムのサポートへ問い合わせした。
正直、あまり改善は期待できなかった。
メーカーが公式に動作保証したキーボードでもないし、OS側の問題だとしたら、アプリ側を修正するのには、相応の時間も掛かる。
状況の説明をしたり、対処法を教えてもらったものの改善しない…といったやりとりをしたところで年末を迎えてしまい、続きは新年以降に…となった。
そして、昨日、あらためて回答があった。
その結果、やはり iOS9.2 の仕様が変更となり、初回入力時および確定直後の一文字目の入力は、ハードウェアキーボードでShiftが押された動作に変わってしまったことが、根本原因らしい。
そして、ATOK PadではShiftキーを押しながら文字入力すると、「一時的な英語入力モード」に切り替わる仕様のため、英語で文字入力されてしまうというのだ。
現時点では、ATOK Padには「一時的な英語入力モード」をオフにする方法がないために、iOSの設定を変更することで、この問題を回避できるとのこと。
「一般 - キーボード」で「自動大文字入力」をオフに切り替える
さっそく試してみると…
直った!
しかし、この設定は、iPad mini全体に作用してしまうため、iPad miniのずべてで、自動大文字入力がオフになってしまう問題も起きてしまう。
ただ、自分自身、自動大文字入力がありがたい機能だと思った試しがないので自動大文字入力オフでもまったく問題はないのだ。
問題解決!
そう簡単に解消しないと思っていただけに、とても嬉しい。
タリン市内中心部からタリン空港へ向かうバスの話のように、この喜びを、同じように困っている人へ伝えたい…と、今回詳細に記載してみた。
参考までに。