[社会の窓]皇居前…70年後の8月15日
70年前のこの日。
この場所はどういう光景が広がっていたのだろう?
皇居前広場で土下座をして涙を流す人の写真は、あまりに有名だ。
しかし、この模様を伝えた新聞の印刷と配送の時間を考えると、実は記事も写真も”仕込み”であって、新聞によって”作られた”とする説ある。
真偽のほどは置いておくとして、当時の人たちにとって、日本が戦争に負けたというショックと、もう空襲は来ないという安堵感が入り交じった感覚であったことは、違いないだろう。
当時、皇居前広場を通った人たちは、土下座はしないまでも、そんな複雑な思いで、皇居を見つめていたはずだ。
そして70年後の8月15日を歩いてみると…。
多くの外国人が、”観光地”としての皇居を写真に納めている。
平和な風景だった。