4459 不慣れな初心者にこそいいモノを…

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小中学生全員に「1人1台のタブレット型端末」を使った授業を行い、ICT(情報通信技術)活用の最先端都市を印象づけた佐賀県武雄市。

ただ実際に行われた授業は、大変だったようだ。

当初、実証実験として小学校2校で使用されたのは、扱いやすさ、操作性、実績などから「iPad」だったのに、全小中学校に配布されたのは、中国、恵安製のタブレットだったという。

恵安製のタブレットは、「iPad」と比べて、数分の一の価格であろう、14800円ときわめて安価だった。

しかし、初期不良や故障が相次ぎ、とても授業で使うに値しない状態だったらしい。

「恵安製の端末はスムーズに動かず、悲鳴が上がりました。iPadで実証実験を進めていた2校の成果が無駄になりかねず、選定には納得できない」

ここからは、勝手な予想…

実証実験で、タブレットによる授業をひととおりこなせたことに自信を深めた機種選定者は、iPadほどの高機能は不要…と考えたのかもしれない。

そして、必要最低限のことを低価格で実現できると考え、恵安製のタブレットを導入するに至る…

…と、こんなところだろうか。

iPadは使いやすいと思うたしかに、小学生にiPadはなんとなく贅沢なような気もする。

でも、こういったものは、「ちゃんと動く」…という当たり前のことができて、初めて授業に使えるものだと思う。

自分も誤解してしまうものだけど、こういったタブレットやパソコンのような機械は、初心者であればあるほど、むしろ、高機能であったり、安定したものを用意する必要があると思う。

たとえば、もし、何かトラブルが起きたとき、その原因を、自分たちの操作のせいにするのか、それとも端末のせいにできるのかによって、その後の授業の進み具合は、大きく変わるはずだからだ。

もちろん、予算の都合もあるだろうが、できないのであれば、無理することはなく、むしろやらない方がいい。

Posted by ろん