4430 ボカシ
最近はテレビ(録画したビデオを含む)を見る時間すらほとんどないので、見ているテレビ番組はとても限られている。
それでも、「ザ!鉄腕!DASH!!」は、継続してみている数少ない番組の一つだ。
この番組を見ていて、気になることが2つある。
ひとつは、ずいぶん前から、スタジオ収録がなくなったにもかかわらず、いちいち観客の笑い声が挿入されているという点だ。
出演者たちのワイプがないのはいいのだけど、観客がいなくなったはずの番組に、なぜ笑い声が入っているのか? つい気になってしまう。
そしてもうひとつ気になるのが、番組内のあちこちに施される“ボカシ”だ。
観光地などで勝手に写されることをよしとしない人は少なくないだろうから、それは致し方ない。
ただ、背景の中に写り込んだ、自動販売機までぼかすことはないなじゃないかと思うのだ。
こういったボカシは、この番組に限らず、さまざまな番組で見られる。
もちろんこれが、番組のスポンサーに対する配慮なのだろうが、スポンサーは本当にこうすることを望んでいるのだろうか?…と思う。
ライバルの製品やロゴが、ちらっと風景の一部として写り込んでしまうことですら、恐れているのだろうか?
自分には、テレビCMを出すような企業が、そんなことを気にしたり、注文を付けるなんてことはないんじゃないかなぁ…と勝手に思っている。
こうしたボカシは、番組制作側がスポンサーのことを、“慮って”(おもんばかって)るようにしか思えないのだ。
これはあくまで予想だけど、間違いなく言えることもある。
それは、こういったことをしてるというのは、視聴者が置き去りにされている状態だ…ということ。
ボカシは視聴者にとっては、奇妙な違和感をもたらすのは間違いないのだから。