4299 今年の漢字にも軽い違和感

社会・政治・事件

2014年 今年の漢字 「税」今年の漢字が発表された。その結果、2014年の今年の漢字は「税」となった。

最初聞いたときには、今年の新語流行語大賞と同じように軽い違和感を覚えた。

どういう背景で決まったのかと思ったら、単純に投票だったようだ。

順位はこんな感じ。

1 位 「税」 8,679 票(5.18%)
2 位 「熱」 6,007 票(3.58%)
3 位 「嘘」 5,979 票(3.57%)
4 位 「災」 5,830 票(3.48%)
5 位 「雪」 5,474 票(3.27%)
6 位 「泣」 3,050 票(1.82%)
7 位 「噴」 2,984 票(1.78%)
8 位 「増」 2,689 票(1.60%)
9 位 「偽」 2,543 票(1.52%)
10 位 「妖」 2,327 票(1.39%)

理由は、もちろん消費税率の引き上げ。

たしかに、1997年以来、実に17 年ぶりだったそうだから、それなりに「2014年という年ならでは」という見方もできる。

でも、振り返ったときに、その年を象徴するできごとであるかどうかというと、やっぱり違和感は残る。

たとえば、前回の消費税率の引き上げのあった、1997年の漢字は「倒」。

この年は、山一證券や北海道拓殖銀行が相次いで倒産したことが、この漢字が選ばれた理由だけど、そんな年だったんだ…と思い出すにはいい漢字だと思う。

もし、1997年が「税」だったらどうだろう? この年を思い出すことができるだろうか?

そういった意味では、 「嘘」とか「偽」あたりになりそうな気がしていた。

でも、 「嘘」とか「偽」なんて2014年だけで終わるとも思えず、今年の漢字に違和感を覚えつつ、選ぶ難しさも実感した。

Posted by ろん