4018 民主主義のコスト
昨日、東京都知事選挙が告示され、来月9日に向けての選挙戦がスタートした。
一昨日まで、“まっさら”だった掲示板に、ちょっとずつ候補者のポスターが貼られている。
立候補者は16人だそうだから、理屈の上では2/3埋まることになるはずだけど、おそらくはほとんどの区画が、空欄のまま選挙を終えることになるだろう。
なんだかもったいない話だ。掲示板だって小さければ、安く済むだろうに…。
あらためて思うことは、こんなに立候補者がいても、当然ながら当選するのは1人だということ。
2位以下は「残念でした」でおしまい。「惜しい」なんて何の意味もない。
それなのに、こんなにたくさんの立候補者が出てくる。マスコミが取り上げるのは、上位6名程度だし、実際に票が集まるのも同じ程度だろう。
立候補するのを否定するものではないけど、立候補者数が少なければ、かかるコストも下がるかも…と思ったが、微々たるものかもしれない。
今回の選挙…有権者数 1,081万人、投票所 1,869箇所を設け、費用は実に、49億円を越えるという。
前の知事が、奇特な方から5,000万円を,もらったんだか、借りたんだかしてしまったために、使わずに済んだかもしれない50億近いコストが掛かる。
仕方がないとはいえ、民主主義とは、なんとも、お金の掛かる仕組みだ。