[社会の窓]何気ない光景が、もう二度と見られない光景
リバイバルカラーの8000系車両(8111F)が走るということで、昨日ちょっと見に行ってきた。
ファンが押し寄せて、なかなか、列車が見渡せるちょうどいい場所がなかったが、たまたま見つけた場所が、駅のホーム脇の踏切だった。
目の前の踏切を列車が通り過ぎた。
このツートンカラーの車両は東上線を走るのは、これで最後。
現在進められている保安設備改良後は、東上線を走ることができなくなってしまうからだ。
すると、今度は、上り線にも特徴のある車両がやって来た。
東上線初のステンレス車9000系(9001F)は、1981年末に登場した有楽町線乗り入れのために配備された。
試作車として登場したこともあり、いまでも他の車両と違った仕様になっている部分があちこちに残っている。
登場したころのこともよく覚えているのに、あれからもう33年も経っているなんて…。
リバイバルカラーになる前の8000系と、この9000系が並んでいる光景なんて、これまで何度となく見られたはずだ。
でも、この瞬間が最後。
何気ない光景が、もう2度と見られない光景になるというのは、グッと来るものがある。