[社会の窓]ある意味、ややこしい掲示
新橋駅前の雑居ビルの壁に、こんな掲示がある。
「この煙は火災ではありません」
この日は特に、煙は出ていなかったけど、もしかすると、冬とか寒い季節になると、目立つのかもしれない。
実際なんの煙なのかは、わからないけど、こんな掲示をするくらいだから、誤解されることが少なくないのだろう。
しかし…である。
本当に火災だった場合は、どうなるか?ということだ。
もし…この煙が尋常でないくらい、モクモクと出てきたら、どうだろう?
仮に、それが火事を原因とした煙で、相当な量の煙が出ていても、「煙は火災じゃない」って書いてあるのだから、火災と判断する人はいないかもしれない。
では、もし、煙はちょっとでも、チラチラと炎が出てたら、どうだろう?
さすがに火災だと思う人も出てくるかもしれないけど、そもそも煙が出ても気にするな…と書かれたところだと、いくら炎が出ても、通報は躊躇われるのではないだろうか?
ある意味、ややこしい掲示である。