4095 非暖房車
浅草に行った際に利用した、地下鉄銀座線。
やって来た車両は、新型車両に押されて、少しずつ数を減らしている01系電車。 ふと、ネットで読んだ記事を思い出して、チェックしたら、まさにそれだった。
暖房装置を持っていない“非暖房車”だ。

よく見ると、違いがある。
天井(屋根)を見ると、スリット状の通風口がある。
これは、かつて非冷房車として作られたときの名残。ここから直接空気を取り込んでいたのだろう。

一般の車両は、暖房装置は床下に取り付けられ、暖められた空気が出てくる細かい穴があるが、非暖房車にはそれがない。
だから、真っ平らの板状になっている。以前、大江戸線で撮った写真と比較するとわかる。

地下を走る特性上、車内は冷えない…と、暖房装置が取り付けられなかったという“割り切り”は、なかなかすごい。
車両が地上の車庫に止められていた場合は寒くなってしまう…ということで、その後作られた車両には、すべて暖房装置が取り付けられることになった。
そこまで至れり尽くせりの必要があるなかなぁ…なんて思った。
そんな非冷房車も、あと2年経たないうちに消える運命にある。