[社会の窓]ダムに沈む場所で考える
八ッ場ダムは、建設中のダムとしては、かなり有名なダムのひとつだろう。
建設推進、建設中止で揉めたのは記憶に新しい。
結局、建設は再開され、現在は2019年完成を目指しているという。
紅葉を見るついでに、初めて建設予定地に足を運んだのだけど、取り付け道路や線路など、想像以上にできあがっている感じがした。
このあたり一帯が水没してしまうというイメージはまったくつかなかったものの、遙か上空を通る橋を見ると、なんだか重苦しい気分になってきた。
ここにダムが建設されることの是非は、ひとまず置いておいて、これ以前に作られたダムでも、同様のことが起きていたのだ。
極端なことを言えば、こうして自然や街を破壊することで、自分たちの生活を維持してきた…わけで…。
ダムに沈む場所に立ち、いろんなことを考える。
「じゃあどうしたらいいのか?」という結論があるわけではなく、考えもまとまらない。思いつく言葉は、どれも軽く感じられてしまう。