[社会の窓]避難訓練の思い出
今日は一日中、あいにくの雨 だったが、少し前の日曜日は、晴天の中での避難訓練と消防訓練を見掛けた。
近所の子供たちがはしご車に乗って喜ぶ姿に、30年ほど前の自分の姿を重ねた。
いや正確に言えば、“重ならなかった”。
当時、小学5年生くらいだっただろうか?
通っていた小学校で、避難訓練にあわせて、ベランダから下に降りる“避難シュート”の訓練が予定された。
滑り台のような形状をした避難シュートは、小学生からしてみたら、誰もがやりがる“おもしろそうな”訓練だが、ごく一部の各クラス代表が行うことに。
どういう選考基準だったか忘れたが、なんと僕が代表に選ばれた。クラスの羨望のまなざしを一身に受けことは、いまでもよく覚えている。
訓練当日を迎えた。
担任の先生が、困った表情を僕に向けたのだ。
「なぜ長ズボンをはいてこなかったんだ?」
先生が言うには、避難シュートを通り抜ける際、摩擦でケガややけどをする恐れがあるので、訓練のときには長ズボンをはくことになっていたというのだ。
ということで、半ズボンをはいていた僕の権利は、あえなく剥奪され、長ズボンをはいていた全然関係ない奴に訓練の権利が移ってしまった。
間抜けぶりは、昔も今も、まったく変わらないことがよくわかる…_| ̄|◯
避難訓練とか消防訓練というと、いつも、この悲しい出来事を思い出す。