基本はかんたん配色のルール/内田 広由紀
基本はかんたん配色のルール―好かれる配色は9つのルールでつくられる (DESIGN BEGINNER SERIES)
内田 広由紀
視覚デザイン研究所
タイトル通り、配色にはルールがある。
配色を考えるときに必要なことは…?
- 色相
- トーン
- 色相型
- 色量率
- 配置3様式
- 背景3型
- 色数
- 配色(主役を明示)
- 調整(ひきたてとなじませ)
本物の製品や広告を題材に、実際に使われた例と、誤った配色の例を、上記のポイントと照らし合わせることで、配色のルールを学ぶことができる。
まったく同じ構図であっても、色の違いだけで、その製品や広告から伝わってくるメッセージが大きく変わってくる。
当然と言えば当然なのだろうが、あらためて指摘されると、なるほどと思うことは多い。
ポジティブな印象を与えるために、闇雲に明るい色を使えばいいわけでもないし、落ち着いた雰囲気を出すために、ただ暗い色を使えば良いというものではない。
最終章に、「学習編」として、色の基本知識が学べるようになっているが、これがけっこう難しい。無意識に受ける印象を、知識として体系化し自分の身につけるというのは、ある程度時間を掛けて、他人からの評価によるトライアンドエラーが不可欠だろう。
ちなみに…実際、僕のふだんの生活において、このような配色を意識して、何かをする必然性は、まったくないわけで、あくまで、興味を持ったに過ぎないのだけど。