3452 震災365日目
震災から1年という節目を迎えることもあって、いろいろなところで、関連した企画が行われたり、新聞などの記事で特集が組まれたりしている。
震災から、今日で365日目。
誰もが、いろいろな思いをもっていることだろうが、被災された方々にとっては、もとの生活に戻るにはほど遠く、おそらくは、「あれから1年過ぎた」という事実を感じているだけかもしれない。
そして、この1年を振り返って、僕が一番感じたことは、人間や組織というものは、緊急事態のときに試され本性が表れるということだ。
あの日以降、イヤと言うほど、政治の本性、国民の本性、さらに、自分自身の本性までも、あらためて思い知らされた気がする。
その本性が、“あるべき姿”であればいいのだけど、残念ながら、そうではなかった。
原発、農作物、がれき…枚挙にいとまがない。
今回の震災で、そんな“本性”と向き合う、きっかけにはなったかもしれないが、そこから何かを学び、反省し、生かすことができただろうか?
震災から1年経ったが、復興は始まったばかりで、いまも緊急事態が続いている…とも言える。
そういう意味でも、震災から1年というのは、あくまで事実に過ぎず、いまも、まさに本性が試され続けられているのだ。
少しでも、“あるべき姿”、“ありたい姿”に近づくことが、復興の一助になるんじゃないかと思っている。