3314 説明がつかない事件
「新小岩駅で成田エクスプレスにまた飛び込み 男性死亡 7月以降、4人目」(Web魚拓によるキャッシュ)
電車への飛び込み自殺は、しょっちゅうあるから、悪い意味で“慣れ”みたいなところもあるが、この見出しには、目を引いた。
こんなことってあるだろうか?わずか1ヶ月半の間、同じ駅で、時間こそ違えど、すべて同じ特急で起きるなんて。
調べてみると…
7月12日 10時05分頃 成田エクスプレス10号 大船行き
7月13日 13時15分頃 成田エクスプレス27号 成田空港行き
7月25日 18時40分頃 成田エクスプレス49号 成田空港行き
8月25日 8時45分頃 成田エクスプレス13号 成田空港行き
いずれも、新小岩駅通過中の事故だった。
現在、成田エクスプレスは、節電のため1日19往復の運行で、1時間あたり往復2本~4本で、本数はそれほど多いわけでもない。ほかにも特急もあるし、快速列車は、その何倍も走っている。にもかかわらず、なぜか、成田エクスプレスばかり、飛び込みの対象になってる…ということになる。
強いて原因を挙げるとすれば、成田エクスプレスは新小岩には停車しないため、おそらく時速100km前後で通過する。通過前に注意を呼びかける駅構内放送があるため、それが引き金となって、格好の“標的”にされてしまっている…のかもしれない。
それでも、他の通過駅でなく、なぜ新小岩駅ばかりで発生しているのかという説明がつかない。
ほかに共通点として2回目以降の事故が、いずれも成田空港行き…。
飛び込む方も事情があるのだろうが、成田エクスプレスに乗っている方も、当然ながら事情がある。事故によって、自分の乗りたい飛行機に間に合わない人もいたかもしれない。
ちなみに、こうした事故に巻き込まれて、所定の飛行機に乗り遅れた場合、後続の飛行機に乗るための費用は、全額自己負担となってしまう可能性が高いため、海外旅行出発前のダメージは計り知れない。
ただ後続便に空席がある場合など、特別な計らいがある可能性もあるので、諦めず、できるだけ早めに航空会社や旅行会社に相談しておきたい。
これまでのところ、さいわいにして、事故に巻き込まれて遅れそうになったことはないけど、面倒なことになるのは間違いないので、早めの移動を心掛けよう。