そのときあの人はいくつ?/稲田 雅子 池上 彰
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そのときあの人はいくつ?―何歳でも歴史はつくれる 稲田 雅子 池上 彰 小学館 2008-10 |
- ニュートン(24)…万有引力の法則を発見
- 太田道灌(25)…河越城の支城として江戸城を築く
- アインシュタイン(26)…特殊相対性理論を発表
- 浅野内匠頭(34)…吉良上野介に斬りかかる
- 織田信長(37)…延暦寺を焼き討ち
歴史上の人物を語るのに欠かせないできごとに、そのときの年齢を入れると、歴史がちょっと違って見えてくるから不思議。
彼らが、遠い世界の話ではなく、あくまで自分と同じ人間なんだというごく当たり前のことを意識した。
寿命が短かった時代だったこともあってか、ほとんどの場合、みんなかなり若くして、大きな仕事を成し遂げている。
つい自分と比べてしまいたくなるが、時代が違うんだと自分に言い聞かせる。
古今東西、歴史上の人物101人の、人生の断片を紹介。しられざるエピソードや、当時の時代背景など、興味深い話が多数載っている。監修はあの池上彰なので、わかりやすさは折り紙付きだ。
先日、出社途中の会社のエレベーターで、この本を読んでいたら、背後からなにやら視線を感じた。あまり気にしないで、エレベーターから降りると、誰かに声を掛けられた。
誰だろうと振り返ると、常務執行役員だった。
「面白そうな本を読んでいるねー」
ふだん話をしない相手なので、軽く緊張したが、先述のような感想を話した。
この手の話題は、年齢や社会的地位にかかわらず、誰にでも興味のあることなのかもしれない。