4562 荒川線の日2015
かつて都内の交通機関の主役だった都電は、次々と廃止され、1974年(昭和49年)10月1日、最後まで残った2路線を一本化し都電荒川線となった。
で、東京都交通局では、10月1日を「荒川線の日」として、その記念イベントが開催された(半月ほどずれているけど…)
場所は、都電荒川線の荒川車庫。都電のすべての車両はここで整備されている。
車庫前にある「都電おもいで広場」は、週末に公開しているので、見学は省略してtね
イベントの展示スペースに向かう。途中、来年のカレンダーが貼られていた。都電のゆるキャラ「とあらん」がかっこよく写っていた。ダミーも気になる。
都電関連グッズを売るテントが立ち並ぶところを通り過ぎて、車庫内を見学行列に並ぶ。
どれくらい待つんだろう…と、少し不安になったが、程なくして中へ案内された。
僕が入ったときが一番混雑してたようで、その後は、これほどまでの行列にはならなかった。
初めて入った。電車の工場には、これまで行ったことがあるが、ここは扱う車両の大きさがきわめて小さいため、すべてがこぢんまりしている。
わざわざ持ってきたわけでもないだろうが、100周年記念の花電車で使われたヘッドマークが奥に置かれていた。
鉄道工場と言えば、トラバーサー。実際に都電の車両を載せて移動のデモンストレーション。疲れた方にはベンチ…座っているのは、もちろん、都電の廃車流用品。
工場や車庫の見学で面白いな…って思うのは、珍しい場所を見られるということもそうだが、独特の表現や文字・フォントなどを発見できることだ。
伝統であったり、特に上手な人のお手製であったり…この”蛍光燈”の文字は、けっこう凝ってる。
淡々と切る姿は、ちょっと地味な感じもするけど、火花が散って音も出てるから、みんな集まってきてた。
切り終えると、拍手が…。
もう昼になりかけてる時間帯だったこともあって、都電の廃品販売はほとんどが売り切れだった。
吊り手(吊革)や、ダイヤグラムなどが、500円で売られているだけだった。
道路も線路の上も走ることのできる軌陸車や、訓練用の踏切など、車両基地ならではの興味深いアイテムも展示されていた。
電車の生命線とも言える、電車線(架線)。太さは1cm程度しかない。
そこにいた係の方に聞いてみると、これで10年以上は持つらしい。
都電荒川線のイベントは、けっこうな頻度で開催している気がするが、これまでなかなか行ける機会がなかった。
こぢんまりしたイベントで、あっという間に見終わってしまうけど、けっこう楽しめた気がする。