誰が坂本龍馬をつくったか/河合 敦

■歴史・地理,龍的図書館

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河合 敦

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NHKの今年の大河ドラマは「龍馬伝」ということで、坂本龍馬がちょっとしたブームとなった。

しかし、彼がいったいどんなことをした人なのかをきちんと説明できる人ってどのくらいいるんだろう。みんな知ってるのかな?

…という僕は、正直言えば、坂本龍馬のことはよく知らないのだ。

それほどすごい人なの?なんて言ったら、彼のファンに怒られてしまいそうだが、一番の功績は、薩長同盟を斡旋したということか?

もちろん、薩長同盟が新しい日本を作る大きなきっかけになったということを考えれば、それだけでも彼の功績は大きい。

しかし、どうして、これほどまでに、多くの人たちを魅了し続けるのか? 僕が無知なだけで、実はもっともっと大きな役割を果たしてきたのか? 気になる存在ではあった。

そんなとき、ふと、図書館で見つけたのがこの本。

坂本龍馬の生い立ちとその時代を振り返りながら、彼と関わった人たちにもスポットを当てていくという内容。

もちろん彼自身の人となりはよくわかったが、それ以上に、彼を取り巻く人たちが、坂本龍馬という偉人を作り上げたということもよくわかる。人は、どんな人と出会うかによって、大きく人生が変わってくる…彼の生き様は、それを証明した感じだ。

本書の冒頭にも書かれているが、彼を取り巻く人物を中心に書かれているため、時系列の順番が入れ替わっていることがあるので、そのあたりを意識しないと、ちょっとわかりにくいところもある。

僕のような彼のことをほとんど知らない人でも、わかりやすく、読みやすかった。