2095 “あるある”の捏造について

定点観察

納豆は以前からしょっちゅう食べていて買い置きしてあったから、今回の騒動には直接巻き込まれなかったが、ここまで納豆問題が大きくなるとは思わなかった。

騒動が大きくなるにつれ、放送する側ばかりでなく、「視聴者も悪い」という論調も出てきた。けれど、それもちょっと酷じゃないかと思う。

もちろん「テレビで言われたとおりに納豆を食べたのに痩せなかったじゃないか、どうしてくれる?」といった意見には、とうてい同情する気にはなれないし、そういう人には食べる量より消費する量を多くすればいいじゃないかと言えばよい。けれど、細かいデータを挙げて、大学の先生の日本語吹き替えまで捏造されていることからいっても、制作側は、あきらかに視聴者を騙そうとしているのだ。

そういった点で、騙される方が悪いっていうのならば、あるある詐欺…じゃない、オレオレ詐欺だって「騙される方が悪い」ということになりやしないか?

もともと、最初から、信用に足らない雰囲気の番組だったり、ただ単純に笑わせることが目的の番組だったら、見る側もそういう姿勢でいられるけど、この番組はそうではなかった。データを積み重ねて、実験の結果を出しているのだ。それを信用するかどうかは視聴者の判断…というのは、求められるレベルが高すぎると思う。

一方、この番組を専門家から見たら、おかしな部分は、もともとたくさんあったと聞く。ただ、そういう立場の人からの警鐘がきちんと世間に伝わらず、結果的に野放しになってきたことも、責任の一端があるのではないだろうか?

Posted by ろん