1906 ブラインド
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昨日のこと。
外を眺めようと下げられたブラインドに手を掛けた。
そのとき思い出したのが、太陽にほえろ!の石原裕次郎だった。もう自分の中で、ブラインドといえば、誰がなんと言おうと石原裕次郎なのだ。
せいぜいお笑いで再現されるシーンくらいで、もしかすると、もう若い人はこのシーンの存在自体を知らないかもしれない。
さらに、ふと、考えてみたら、石原裕次郎が演じた役は、確か捜査係長だったと思う。
ブラインドに手を掛けていたあの部屋は、確か彼のための個室だった。
係長に個室?
そういえば「西部警察」でも、確か役職的に見ると違和感があったような気がしたので、調べてみた。石原裕次郎の甥にあたる石原良純のサイトによれば…
過去の刑事ドラマでボスといえば、叔父・石原裕次郎が演じた『太陽にほえろ』の藤堂俊介が有名だが、藤堂さんは役職的には捜査係長どまり。渡哲也さん演じた『西部警察』の大門圭介にしても、やっぱり係長だった。大門団長の上司、これも叔父の演じた木暮謙三は僕と同じ刑事課長。
警察の世界の係長や課長ってそんなにすごいの?…なんて思って、さらにWikipediaの「太陽にほえろ」の項を見てみたら、以下のような解説が…
刑事ドラマとしては致命的に警察組織や階級などがあやふやな欠点があった。当時はリアリティを追及する風潮がないため、多くの矛盾や間違いを浸透させた。本来は異色刑事ドラマであったはずが、番組の大ヒットにより刑事ドラマのスタンダードになってしまったからだ。この弊害は番組が終了するまで変わることがなく、「踊る大捜査線」」のヒットでようやく修正された。
なるほどね。いいんだか悪いんだかよくわからないけど、放送する側も見る側も、昔はあまり堅いことを言う人はいなかったのだ。