1900 東京国際フォーラム

定点観察

今日は有楽町方面に用事があって、ついでに?東京国際フォーラムの「ガラス棟」に入ってみた。
もう見慣れてしまったけれど、考えてみたらかなりすごい造りの施設だ。すぐ隣のホール棟は建物の大半がホールや会議スペースとして使われているのに対し、ガラス棟は、その名の通りといえばそうなのだけれど、そのほとんどがガラスに囲まれた「ただの空間」なのだ。

これほどの贅沢な造りは、まさにバブルの遺産と呼ばれてしまうにふさわしい(?) 建築家磯崎新は、この東京国際フォーラムを含めて、五大粗大ゴミと呼んだらしい。ちなみに、名指しされた五大粗大ゴミとは…

  • 東京国際フォーラム
  • 東京都現代美術館
  • 江戸東京博物館
  • 東京都庁
  • 東京芸術劇場

またずいぶんと挑発的な発言だこと…。いずれも、特徴的な建築物ばかりで、著名な建築家による作品だ。特に東京都庁は磯崎新の師匠でもある丹下健三の作品なのに。ちなみにこの東京都庁のコンペにも彼は参加して結果的に破れている…だから、そんな発言につながった?というのは穿った見方かな。

でも、きっかけがバブルだろうが、無駄な公共建築だろうが、ひとつの「芸術」としてこの建物を見ると、かなり見応えのある「作品」に見えてくる。もうバブルのような時期が再来するということがないとすれば、こうした建物の存在は貴重ということになる。

Posted by ろん