おい、ブッシュ、世界を返せ!/マイケル・ムーア 黒原 敏行

■社会・政治・事件,龍的図書館

404898151X おい、ブッシュ、世界を返せ!
マイケル・ムーア 黒原 敏行

アーティストハウス 2003-11-29
売り上げランキング : 155114

Amazonで詳しく見る by G-Tools


 ここに書かれているすべてのことには賛同できないけれど、概ね著者の意見が実現すれば、少なくとも今より世界が良くなるような気がする。実際に報道されたニュースの詳細を見ていくだけで、ブッシュ大統領の抱える危険な状況を見ることができることは非常に興味深い。今回のイラク問題の背景を知ることができる。テロって何なんだろうということを改めて考えさせられる。
 ブッシュ大統領が「神に代わって行動している」みたいなことを、演説の中でしょっちゅう神様を引き合いに出すものだから、ついには本署内で”神様”が登場し、神様の立場でブッシュ大統領のことを書いているところは、ちょっとバカバカしいが、「別にブッシュ大統領は、パパブッシュ(元大統領)の息子であって、神の子ではない」とか「『神よアメリカに祝福を』という歌を歌わない方がいい、神様がアメリカだけをえこひいきしない」とか、アメリカ人にも聞いてもらった方がいいところもあった。
 また、アメリカのこれまでの犯してきた問題を改めて明らかにし今回のイラク問題との比較や、次回の大統領選挙で「打倒ブッシュ」を実現するためにどのように行動すべきか…という具体的な方法なども紹介されている(もちろん直接は関係ないけれど)
 米軍をイラクに駐留し続ける必要があるというのならば、まず、本書で書かれていること事実や疑問を、まずみんなで共有して、ブッシュ大統領に答えてもらってからにしてもらいたいと思った。(2004/4/18)
【★★★★★】 -04/04/18更新