1814 「日本の現代住宅 1985-2005」展

定点観察

外苑東通りを歩く
外苑東通りを歩く

昼過ぎくらいに自宅を出発。

今日は、ちょっと風が冷たかったけれど、いい天気。

目的地は、乃木坂駅からすぐ近くらしいが、交通費節減と運動を兼ねて、信濃町駅から歩くことにした。


ぶらぶら歩いていたら、なにやらレンガの建物が…行ってみると日清・日露の戦争を戦った乃木希典陸軍大将の持つ厩(うまや)だった。さらにその先には、乃木将軍の住んでいた邸宅もあった。その邸宅には、自決した部屋もあって、外から見学ができるようになっていた。

何やらレンガの建物が…
何やらレンガの建物が…
乃木将軍の住居
乃木将軍の住居

そして今日の目的地、「日本の現代住宅 1985-2005」展に着く。
会場は住宅設備機器メーカーのTOTOが運営している“ギャラリー・間”。乃木坂の駅からすぐなのだが、信濃町駅から歩いてやって来た。

日本の現代住宅 1985-2005
日本の現代住宅 1985-2005

さまざまな建築家が「住宅」というテーマに挑んできた20年の結果の集大成と言っても過言ではないくらいの、123もの断面模型が展示されている。

このずらりと並んだ断面模型には、建築家と作品の名前くらいしか解説がない。どういう目的で、どういう場所に建てられて、そしてどういった人たちが暮らしているのか? みたいな解説は一切なし。同時刊行された本を読んだら書いてるのかもしれないけど。純粋に「建物だけに注目しなさい」と言わんばかりの展示だった。
かなりの想像力を働かせる必要があるものの、色や周囲の雰囲気など、余計な前提条件は一切排してあるので、模型の世界に入り込むことができる。自分が模型に入り込んだときのイメージを膨らませる作業はとても楽しかった。

結構たくさんの人たちが訪れていた
結構たくさんの人たちが訪れていた
ずらりと並ぶ模型は壮観
ずらりと並ぶ模型は壮観

今回の展示の目的とは異なるかもしれないけれど、気になった点を挙げてみると…

どうも建築家の考えるこうした住宅は、周囲との和を乱しているように思えてしまうことが少なくない。新しい建物だからということもあるのだろうが、それでも周囲から“浮いた”存在になってはいないだろうか? 建築家の自己主張ばかりが目につくような気がしてしまうこともある。もちろん個性は大事だし、これらが“新しい文化”となっていくのかもしれないけれど。

さっき「余計な前提条件が排してある」と書いたものの、この123棟の模型は“余計な”前提条件のもとに、現実世界で実際に建てられているものばかり。果たして、前提条件と調和する建物がどれだけあるのだろうか?

乃木坂から、青山霊園を通り表参道へ。ちょうど地下鉄千代田線の真上を歩いたことになる。そして、先週も来た表参道ヒルズへ。もう今日は入場制限こそされていなかったものの、先週より人の流れが悪くなってる感じがした。

青山霊園を歩く
青山霊園を歩く
先週に引き続き、表参道ヒルズ
先週に引き続き、表参道ヒルズ

Posted by ろん