594 「掘る」つながり

定点観察

最近読んでる本から・・・先日、映画「アルマゲドン」をテレビで見た。主役のハリー・S・スタンパー(ブルースウィルス)は、石油掘削施設で陣頭指揮を執っていて、30年間失敗したことのないという伝説の男という設定だった。で、気になったのが、石油掘削というのは、どのようなものなのだろうか?ということで、借りてきたのが、「素顔の石油」(手塚眞智子著、裳華房)地下数百メートルから、数千メートルまで掘り進める石油の井戸の作り方など、知られざる石油の秘密をわかりやすく教えてくれる。◆掘る・・・と言えば、トンネル・・・というわけで、次に借りたのが、「トンネルものがたり」(吉村恒監修、山海堂)。まさに、トンネルの掘り方の歴史が綴られている。当然だけど、ただやみくもに掘ってわけではなく、できるだけ安全、早く、そして安価でできるかということの戦いだということがよくわかる。トンネル技術は、日本が最先端というイメージを持っていたのだけど、それはつい最近のことで、それまではヨーロッパの方が圧倒的に進んでいて、特にオーストラリアで開発された「ナトム工法」という、掘削直後の抗壁に薄くコンクリートを吹き付けて、必要があれば補強するという方法は、全世界のトンネル工事に影響を与えたことなど、こういった本でなければ、知るよしもないことを学べた。◆石油にしてもトンネルにしても、別に僕がこれから掘るっていうわけではないんだけど、知ればそれはそれで楽しいもの。

Posted by ろん