1676 副都心

定点観察


ずっと工事中…

 今朝珍しく職場に寄らず、客先に直行だった。場所は新宿。たまに違ったところに行くのもいいね。いい気分転換になる。新宿駅の甲州街道沿いはちょうど工事の真っ最中で、かなり大規模に変わるらしい。

 新宿といえば、昔から「副都心」と相場が決まっていた。少なくもと僕が習った教科書にはそんな記述があったような気がする。1991年(平成3年)に、東京都庁が有楽町から移転されてからは「新都心」という呼ばれ方も耳にするようになったけれど、そもそも都心って何だろう?って思う。都庁の移転で「副」から「新」と呼称が変わるってことは、都庁のことを都心と呼ぶのか?ってことになるが、それもちょっと違う気がする。そもそも「副都心」は、東京都の都市計画の中で策定したもので、新宿、 池袋、渋谷、上野・浅草、 錦糸町・亀戸、大崎、臨海(お台場)の計7箇所が指定されている。池袋や渋谷、最近では大崎、お台場あたりはなんとなくわかるけど、上野・浅草が副都心って言うのは、いまいちピンと来ない。意外と品川なんてのは副都心じゃないようだ。


ダミーがいます

 一時期、東京一極集中の弊害が叫ばれたころ、千葉(幕張)や埼玉(さいたま)で相次いで「新都心」が誕生した。さいたまでは駅名にしてしまうくらいの力の入れようだ。でも、自分で新都心と呼ばないと世の中に「都心」と認知してもらえないところに、地域の相対的な力の弱さを感じてしまう。埼玉育ちの僕としては頑張ってもらいたいという思いはあるんだけどね。

 街というものはどうしても人々の意識の中で形成されるもので、行政が街を作るというのは、そう簡単ではないよな。そう考えると、例えば「六本木ヒルズ」なんてのは、知名度、集客力、さまざまな分野での求心力のある施設を一企業が作ってしまうというのは、大したものだな…なんて思う。まぁ「六本木」という地の利もあるんだろうけど。

 今日は新宿に行って来たという話を書こうと思ったのだけれど、話がどんどんそれてしまった。

Posted by ろん