1606 謎の”広告”

定点観察

 新聞の社会面の下の欄は広告になっている。その一番右端に、ちょっと気になる広告?を見かけた。

 見れば見るほど、いろいろな想像をかきたてる。文面からすると、おそらく勝義さんは亡くなっているのだろう。忠一さんはずいぶん長い間戻っておらず、消息も不明。文章にそのまま表れている独特な方言は、どこの地方なんだろう? そもそもこの"広告"を作るに当たっては、どういう手続きを取ればいいのか…?

 実際"広告"と言っていいのかよくわからないが、とりあえず"広告"ということにしておこう。実は以前からこの手の"広告"を見かけるたびに気になっていたし、他にも気になっている人は少なくないと思う。

   果たして本当に文面を額面どおりに受け取っていいのか?

という疑問である。そもそも相手にこの"広告"が読まれているかどうか?この場合、忠一さんになるのだが、彼がこの新聞の社会面を開いて、しかもその右下の、ごく小さな広告を見る確率とはどのくらいあるのだろうか?

 手紙や広告は、必要な相手に伝わらなければ全く意味をなさない。ましてや、手紙は多くの場合、特定の相手に出されるわけで、その特定の相手が気づかなければ、広告以上に意味をなさなくなってくる。

 そう考えると、実は、本当に見てもらいたくて載せているとは到底思えないのだ。どういった理由でここにこのような"広告"が出されるのか考えてみた。今のところ考えられるのは以下の二つ。

仮説1.「載せること自体に意義がある」
 ごく小さな広告といっても何百万部と読まれるのが新聞である。もしかすると読まれるかもしれないし、読まれなかったとしても、そうした媒体に広告を出して成果が上がらなかったとしても、とりあえず諦めもつく。

仮説2.「暗号」
 実はこれは暗号で、その伝達手段として"広告"が使われている。当然、名前や内容はカモフラージュされており、見た目は手紙そのもの…

 ますます、謎は深まるばかり…。

Posted by ろん