1275 取手(とって)

定点観察

昨日は借りていた車を返しに実家に帰ったのだが、帰るたびに思うことがある。それは家の中のドアや扉の取手部分が異常に低く感じるということだ。もう実家を出てからずいぶん時間が経つが、十数年以上も過ごしてきた家だから、それこそ見ないでも移動できるくらい家のことは熟知している。それでも、行くたびに取手の高さばかり低く感じてしまうのは、この家で過ごしてきた十数年の中で、取手に高さを感じていた時間の割合が長かったから…なんじゃないかと推測している。取手でドアを開け閉めするとき、いつも過ぎ去った時間の長さを感じずにはいられない。そういえば最近時の流れの速さを感じることが増えた気がする。この二番搾りにはそんなことばかり書いているような…(2004.7.27)

Posted by ろん