へんないきもの/早川 いくを
全編イラストによる変な生き物たち大全集。一般的な動物図鑑のような生物学的な視点ではなく、とにかく物珍しい姿形や生態を、著者の軽妙な…というか人を食ったようなネタと合わせ、約60余りを紹介。
無表情で無脊椎なチアリーダー…「キンチャクガニ」、虐待されてもマヌケ顔…「プラナリア」、世界のどん底で愛想を振りまく…「センジュナマコ」、おでんにするとお得…「多脚タコ」…など、見出しも変わっている。けれど、それはそれでちゃんと特徴を捉えているから、またおかしい。
2004年夏の発売以来、かなり売れたと聞いているから、一般人たちが意外に変な生き物に対する感心が高いかをうかがい知ることができる。
地球上にこんな変わった生き物がいるのかと驚かされる。一番最後が「ツチノコ」を持ってくるところなんかが、「ほんとにこんな動物がいるの?」なんて思わせるねらいがあるように思えた。
(2005/5/1) 【★★★★☆】 -05/5/1更新