1467 胡蝶蘭

定点観察

 会社の来客用のスペースは、いま、むっとするような香りに包まれている。引越祝いで取引先から送られた膨大な鉢植えで埋め尽くされているからだ。それも多くが胡蝶蘭である。

 ほんと、なんで引越祝いに胡蝶蘭なんだろう? 少し調べてみたもののわからずじまい。どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。

 「引越祝い」→「胡蝶蘭」という紐付けが、会社間で一般的だという事実は社会人になって知った。胡蝶蘭といえば高価な花の代名詞のような存在だが、ここまで膨大な数の胡蝶蘭を前にするとその価値が半減してしまいそう。せっかく送ってくださった方々の思いまでも半減させてしまいそうな気がする。

 さらに残念なのは、せっかくいただいた胡蝶蘭を最後まで育てきれないことが多いという事実である。きちんと管理すれば、翌年も花を咲かすことができるはずが、半年も経たないうちに、大きくて豪華な鉢と骨組みを残して消え去ってしまう胡蝶蘭…

 一方で、鉢の数があまりに多く育てるのも容易ではないというのも事実だ。例えば、学校とか自治体とかに寄付するとか、うまい活用法はないだろうか?今後の胡蝶蘭たちの動向を注目していきたい。

Posted by ろん