1450 事件ふたたび…

定点観察

 大阪府寝屋川市の小学校で起きた教師刺殺事件で逮捕されたのは、17歳の少年だった。小学校に乱入して庖丁を振り回した結果、人が亡くなるという大きな事件であるにもかかわらず、あまりショックを受けなくなった自分にふと気付いた。あまりに大きな事件が多いためか、言い方は悪いがこういった事件に「慣れてきた」気がしてしまうのだ。

 その一方で、大阪大附属池田小学校で起きた児童殺傷事件以来、さまざまな対策が取られたにもかかわらず、ふたたび同様の犯行を許してしまったという事実は、学校関係者にとって想像以上のショックだったに違いない。

 警戒するにも限度がある。学校内はなんとか犯行を防いだとしても、じゃあ学校の前とか繁華街で庖丁を振り回すのはいいのか?ということにはならないわけで、こうした事件が起こるたびにある種の虚しさを感じずにはいられない。それが、こうした事件を見聞きするたびに、日本中に同じような思いが蔓延してしまうと実はちょっとヤバいんじゃないかと思えてくる。

Posted by ろん