544 箱根リベンジ(プチ)

定点観察


とにかく見晴らしは最高


1900年代のプロヴァンスの
街並みなのだそうだ。



星の王子さまに出てくる
キャラクターのひとり
「点燈夫」とダミー

 昨年5月、諸般の事情で旅行を中断した箱根を今年も再度訪れた。今回のポイントは、これまでのできるだけたくさんのところを回るというものではなく、ピンポイントで見たいところを重点的に回るということを念頭に出掛けた。
 もともとは、新宿からの小田急ロマンスカーの先頭車展望席の予約ができたことが、今回の箱根行きを誘ったので、どうしても行かなきゃいけないというところはなかったのだけど、以前から気になっていた、「箱根サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」と隣接する「箱根ガラスの森」に的を絞る。

 ロマンスカーは箱根湯本まで。そこから箱根登山鉄道に乗り換え強羅へ。午前9時には箱根に着いた。天気予報では、今日はいい天気と言うことで、ちょっと油断していた。かなり寒かったのだ。土産物屋で、雨合羽を買ってその場をしのぐ。

 「箱根サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」は、強羅駅からバスで約15分。以前から「星の王子さま」は興味のある存在で、取り上げたことがある。ミュージアムは、その名の通り「サン=テグジュペリ」の生涯を通じて、「星の王子さま」の執筆に至るまでの過程を見ることができるようになっている。100年前のフランス南部のプロバンス地方をイメージした街並みに博物館とミュージアムショップとレストランが入っている。雰囲気はすてきだし、キャラクターもなかなか味わい深い。でも、著者のサン=テグジュペリは、裕福な家庭に生まれ、軍人として生き、あくまで空を飛ぶことにこだわった彼が、なぜこのような物語を書くに至ったのか?・・・ということに、興味を持たないようであれば、ここまでして著者の生涯を知らない方がよいような気もした。もちろん、「星の王子さま」のファンならば、一度は見ておいて損はない。

「箱根ガラスの森」は、異国ムード漂う庭園に、ヴェネチアン・グラスを集めた美術館とミュージアムショップで、箱根とヴェネチアン・グラスと、どのような縁があるのかわからないけど(たぶん関係ないんだと思う)、美しいヴェネチアン・グラスを見学した後は、つい財布の紐もゆるむってもんで、多くの人たちで賑わっていた。

Posted by ろん