1427 謎のひらがな

定点観察

「東京・首都圏未来地図」という本を読んだ。最近、東京の変化の激しさは、高度経済成長期やバブル期に引けを取らないのではないだろうか。知らないうちに再開発が行われ、新しいビルがどんどん建ち、新しい道路や鉄道もつくられている。その中で、以前から気になっていたことを改めて思い出させるページがあった。新しい道路整備計画のうち「東京外かく環状道路」の項目。都心から約15km付近を環状に連絡する全長約85kmの道路で、都心を通過する車をパイパスさせる役割が期待されている。気になったのは内容ではなく、この「外かく」という文字だ。なぜ「かく」がひらがななのだろう?漢字で書けば「外郭」。別に難しくないし「外郭団体」という言葉だって普通に出てくる。なのに環状道路と後ろにつくとなぜか、ひらがな…。「郭」の文字の意味に問題があるのだろうか?確かに、城や都などの囲いという意味の他に、花街とか色街…つまりこの文字自体で「遊郭」という意味も持ち合わせているから、それを嫌ったのだろうか?いろいろ調べてみたのだけれど、結局本当の理由はわからず。謎は深まってしまった。

Posted by ろん