1236 山手線故障

定点観察

今日は所用ができて早めに帰社した。用事が済んで山手線の電車に乗ったが発車しない。どうも車両故障らしい。ふたたびドアが開いて「車両故障を起こしたため発車できない」という車内放送があった。多くの乗客たちはとりあえず反対側のホームを発着する京浜東北線の電車に乗り換えていく。到着する京浜東北線の電車はすでに前の駅から山手線に乗れなかった乗客でいっぱいで、乗り切れない人たちも出てきてしまっていた。故障した山手線電車は、点検のためパンタグラフを降ろすので、ふたたび扉が閉まるという車内放送があった。別に絶対降りなければいけないというふうでもなかったので、ものは試しと、車内にとどまり、その様子を見守ることにした。いったん扉が閉まる。パンタグラフがおろされたので、車内の空調が止まり非常灯以外の蛍光灯が消えた。混雑するホームに比べて暗く静かな車内は別世界だった。しばらくしてふたたび蛍光灯がつき、空調も動き始め、扉が開く。でも故障は復旧しなかったらしい。故障した電車はそのまま回送されることになったので、すべての乗客がホームに降ろされた。酔っぱらいの中年男性が、駅員に絡み始めていた。回送するからと乗客を降ろしたこの電車に待っている人を座らせろだの、車内放送している暇があったらひとりひとりに土下座して謝れだの、言ってることが無茶苦茶だった。駅員や車掌は適当にあしらってはいるものの、こういう人たちに対処しながらの復旧は大変だろうと思う。復旧は長引きそうだったので、見切りをつけて別の経路で自宅に帰った。山手線が復旧したのは、それから1時間以上後のことだった。(2004.6.15)

Posted by ろん