1213 消費者金融のテレビCM

定点観察

消費者金融のテレビCMを見る頻度が増しているような気がしていた。業界最大手のなんとか富士が、テレビCMを自粛しているのにもかかわらず、見かける頻度が増えてるように感じるのは、CMの総量そのものが増えているのかもしれないなんて思っていた。さきごろ、日弁連が「サラ金のテレビCMの中止を求める意見書」というものを発表した。その中で、青少年に対する配慮として、午後5時から9時までの時間帯及び青少年参加型番組については、テレビCMを自粛することとなったものの、かえって午後9時以降に集中的にそのCMが流されるという結果になってしまったとあった。そうか。テレビを見る時間帯に集中的に流れているのだから、増えたように感じるわな…。さらに、要望では「若い女性のダンサーらが音楽に合わせてダンスを踊り続けるもの」「チワワとペアの婚礼用タキシード等を買いたい衝動に駆られている人の様子を描いたもの」といった、かなり具体的な例を挙げて、イメージ広告が氾濫する状況を危惧している。さまざまな問題を生んでしまいがちな消費者金融であるが、社会が必要としているから繁盛しているわけだし、宣伝するなとも言えないし…なんとも難しい存在だ。ある会社のテレビCMで「計画的にいかなくちゃ」みたいなことを言うのがあったが、計画的にできるんだったらそもそも消費者金融は使わないよなぁ…としみじみ思ってしまった。(2004.5.21)

Posted by ろん