1192 なぜか新選組ゆかりの地を歩く

定点観察,街歩き

 別に新選組に特別な感情を抱いているわけではなく、JR東日本が主催する「駅からハイキング」というイベントが、すぐ近所の駅から出発するというというのが、今回参加した一番の理由。

板橋駅から、新選組のゆかりの地を辿りながら、ゴールの江戸東京博物館(両国駅)までの約13kmの道のりを歩く

出発は板橋駅から。意外と多くの人たちで賑わっていてびっくりした。

受付で、事前に登録した会員番号を告げると、黄色いリボンとゴールまでの道のりの地図が手渡される。

さっそく旧中山道沿いの商店街を歩き始める。いつもの週末だと人通りもそんなに多くないが、今日は同じ方向を歩く人の群れができていて、事情を知らない人が見たら、ちょっと不思議な光景になっていた。

最初のポイントは、「近藤勇の墓」。墓の横には近藤勇の像も建っている。翌週に新選組まつりを控え、付近にのぼりなども立って盛り上がっている。

ここは板橋駅東口だが所在地は北区滝野川。そのせいか、反対側の西口(板橋区側)では、新選組に関する盛り上がりはほとんどない。

ここも、いつもならば、ひっそりしているところだが、今日はひっきりなしに人がやってくる。

引き続き、旧中山道を歩いていく。

 都電荒川線の踏切を越え、さらに先に進むと、高岩寺に着く。この寺の名前だけを聞いて、何の寺だかわかったら、ちょっとすごいかも。

「とげ抜き地蔵」というのは聞いたことがあると思うが、この高岩寺は、その「とげ抜き地蔵」のある寺なのだ。病気や具合の悪いところを洗うと効き目があるという「洗い観音」はあまりにも有名だ。

で、今日まで誤解していたのだが、その「洗い観音」が、「とげ抜き地蔵」そのものだと思っていたら、「とげ抜き地蔵」は、高岩寺のご本尊であって、日々洗われているのではないのだ。

渡された地図によると、とげ抜き地蔵から先は、「カイザースラウテルン広場」「傳通院」を通るよう指示されているが、前者は特に新選組とは関係なく、後者は新選組の前身である「浪士組」が結成された場所らしい。ただ傳通院は、今年初めに行ったばかりなので、通過することにした。

ひときわ高い建物が、文京シビックセンター…文京区役所。せっかくなので、25階の展望台にのぼってみる。

今日はいい天気で、はるか筑波山まで見えた。眼下には、これから向かう「小石川後楽園」が見えた。水戸徳川家の江戸上屋敷だったところだそうだが、直接新選組とは関係ないようだ。

後楽園ゆうえんち方面は何度も来たことがあるが、その隣の、小石川後楽園は初めて訪れた。池の鯉がやたらと元気だったのと、木々の隙間から巨大な東京ドームの白い姿が印象的だった。

神田川沿いの外堀通りを歩く。中央線、総武線も沿って走っている。

高校生のころ、お茶の水から秋葉原にかけてのこの道はよく歩いた。秋葉原駅を利用するより、お茶の水駅から歩いた方が安上がりだったからだ。ただ、なぜかそのときの歩いた思い出って、なんにもなくて、今日の風景もやたら新鮮に思えたのはちょっと不思議。

秋葉原界隈を歩くのもかなり久しぶり。中央通り沿いは、やたらと”同人系”のキャラクターばかりが目についたし、T-ZONE(パソコンショップ)はなくなっているし、ヤマギワも火事を起こして閉鎖中だし、少し寂しい思いがした。

秋葉原駅付近を過ぎ、蔵前あたりを過ぎたあたりで、さらに先を急ぐ。さすがにこのあたりまで来ると疲れてきて、おじゃことの会話はとぎれがちになる。

そしてついに、目的地の江戸東京博物館に到着。9時ちょっと過ぎに出発して、14時ちょっと過ぎに着いたということで、約5時間かけて、だいたい13kmの道のりを歩いたことになる。

ゴールの受付で、黄色いリボンを手渡すと、バッチが粗品としてもらえる。251系スーパービュー踊り子号のバッチだった。おそらくイベントごとに違ったバッチがもらえるのだろう。そういえば、参加者の中に背負っているリュックサックにたくさんのバッチがついていた人がいたっけ。

でも、13kmも歩いてプレゼントはこれだけ?…という気がまったくしないわけではないけれど、あくまでハイキングだし、誰からも強制されたわけではないわけだし、歩いたことが楽しめればそれでよしとしなければなるまい。

せっかく来たのだから…と江戸東京博物館の常設店を見学。でも途中ベンチに座ったら、眠くなって20~30分も寝てしまった…。以前も来たことがあるはずだけれど、こんなに広かったかな?結局17時の閉館時間までいたもののすべてを見られなかった。やはり途中寝たのがいけなかったのか…

Posted by ろん