618 和泉元彌

定点観察

岐阜県可児市から東京都新宿区までの400kmの「和泉元彌空輸大作戦」には、結構気になった人は多いのではないのではないか? でも、彼が間に合うことを祈った人が、果たしてどれくらいいるのだろう? もともとはダブルブッキングは自業自得の結果で、はからずも注目を浴びてしまい、さらに結果的には間に合ってしまったことで、ダブルブッキングではなくなった。彼にしてみれば、結果オーライなのかも知れない。でも、午前中の可児市文化創造センターでの狂言の公演はわずか10分。どんなことをしたのかよく分からないけれど、これで何ができたというのだろう。どうしても、この10分に集まった人を愚弄している気がしてならない。◆確かに和泉元彌の存在は、改めて狂言というものを世間に知らしめたかも知れない。彼に注目が集まるということは狂言を世間に認知される効用があると、彼の母も以前語っていた。しかし、今回のような場当たり的な行動や最近のごたごたなどを見ると、彼の狂言に対する思い入れを疑わざるを得ない。「稼げるときに稼いでおこう」という気がしてしまうのだ。◆ちなみに、商標登録の無効を訴えるとしている、和泉流二十世宗家和泉元彌 は、以前紹介した特許電子図書館でも、ちゃんと見つかる。ご参考までに。

Posted by ろん