587 「露天掘り型」の台頭

物思いに耽る(雑感)

アイスやマーガリンといったペースと状の食べ物やご飯など、食べ方というものは、たいてい決まっているものだ。僕も食べていく方向は決まっていて、端から順に食べていく「切り崩し型」だ。そして、もう一方の勢力としては、上部から下部に向かい、面状にまるで地層があってそれに沿うように食べていく「露天掘り型」がある。ちなみに、両方を折衷したようなパターンもあり、これだけで本が一冊書けそうなくらいだ(少し過大な表現)。ぼくは、すべて前者の「切り崩し型」で通してきた。これは、途中で食べかけであっても見た目に美しいことが最大の理由だ。まぁ、たいていは一気に食べてしまうから、実はあまり意味はないのかも知れないけど。しかし、この度初めて「露天掘り型」を採用せざるを得ない事態が発生した。マーガリンである。毎朝食パンを食べるのでマーガリンも同時に使う。これまでの「切り崩し型」だと、最後に食べる部分がかなりの期間、酸素に触れることとなり、酸化して色が変わっていくことに、改めて気づいた。そのために買ったときに入ってるマーガリンの表面を覆う紙をそのままにして、空気に触れないようにしていたのだが、これは「露天掘り型」を採用することで、こんな苦労はしないで済むことが、なぜか最近になってわかったのだ。自分のやり方に固執しすぎてはいけないといういい例となった。

Posted by ろん