これ、誰がデザインしたの?/渡部 千春

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どんなに社会に関わらない生活(引きこもり??)を送ったとしても、決してデザインと無縁ではいられない。

間違いなく、デザインに囲まれた生活をしているのだ。

身の回りの商品、パッケージ、ロゴといったデザインが、どういった経緯で登場し、そのデザインの狙いや意味などが紹介されている。

図書館で最初に借りたのは続編のほうだったので、あとから先に刊行された本も借りて読んだ。

歯ブラシ、乾電池から、百貨店の包装紙、パスポート、公衆電話、初期の携帯電話、Pasmo、はては、奥付に載ってるような出版社のマークや、週刊新潮のタイトルといった、デザインの観点から、あまり取り上げられないようなものまで、何もかもが興味深い。

本書で紹介されている企業のなかには、すでに消滅していたり、さらにリニューアルしてデザインが変わっていたりして、時代の流れの速さを実感させられる。

ちなみに、Pasmoは、カードデザインについての紹介はあったが、Pasmoロボットについての記述はなかった。

MONO消しゴムは、もともと1ダース購入者向けのノベルティ用に作られたものの、よく消えると評判になり、単体でも売られるようになった…といった、デザインの話とは直接関係ない裏話も楽しい。
紹介されていた、歴代のキャンバスノート…。全部使ったことがある。指摘されて気づく。リニューアルを意識させない? 嫌われないデザインを心掛けるらしい。

台所用洗剤のパッケージの変化は激しく1年に1度のペースで変わっている。

横断的に登場するデザイナーが多いので、ぜひ、索引をつけて欲しかった。

たとえば…

松永真…スコッティティシュー、UNO(整髪料)、ブレンディ、カゴメ、カルビー

永井一正…三菱東京UFJ銀行、アサヒビール、東京電力

田中一光…Top★s 西武百貨店の包装紙、本書に載ってないけど、つくば科学万博のシンボルマーク 

…などが紹介されているが、最初にちょっとだけ紹介されているだけで、以降は名前だけの登場で、「同じ人がデザインした」ということが気づきにくい。

そういうことに気づくようになると、見慣れたデザインが、少し違って見えてくる。

本書のタイトル通り、もうちょっとデザイナーに焦点を当ててもいいかなとも思った。

これ、誰がデザインしたの?/渡部 千春” への4件のコメント

  1. 世の中の多くの人が勘違いしているのだけど、ブレンディのデザインは異なるデザイナーによって一度変更されていて、緑色のラベルになってからのデザインは松永真ではありません。原研哉とされています。ロゴも似ていますが変更されています。あまりにもキープコンセプトだったので、松永真も拍子抜けしたと語っているものです。本当に、ウェブ上の記事の多くで間違った記載を目にしますが、プロのデザイナーでも混同しているのを見てがっかりします。一度、松永真がデザインしたブレンディを確認して見てください。今更すみません。

  2. ≫ a-krica さん
    コメントありがとうございます。
    自分のような素人にとって、どうしてもウェブからの情報がもとになりがちなので、こうしたお話は、とても興味があります。
    今度意識してチェックしてみたいと思います。ありがとうございました。

  3. >ろん 様
    返信ありがとうございます。
    よろしければ、『松永真、デザインの話。+11』(著・松永真)にそのあたりの話がありますので、お読みいただくといいと思います。
    また、小秋(こあき)さんという方のブログでも触れられていますので参考になると思います。
    「『松永真、デザインの話。+11』(著・松永真)を読みました カラフル」で検索できます。

  4. ≫ a-krica さん
    ありがとうございます!おもしろそうですね。
    ご紹介いただいたブログも読ませていただきました。
    依頼する企業と、デザイナーの「デザインに対する考え方」に大きな差が感じられるエピソードですね。考えさせられます。きっとこうした例は、少なくないような気がします。

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