8079 「Kogei meets… 出会いから生まれるかたち」展

博物館・展覧会,芸術・デザイン

表参道のスパイラルへ
表参道のスパイラルへ

表参道のスパイラルで開催中の「Kogei meets… 出会いから生まれるかたち」展を鑑賞。

陶芸・染織・漆芸など6分野の工芸作家による作品を紹介しているが、日本伝統工芸展で発表されてきた代表作と、そこから一歩踏み出した挑戦的な作品を合わせて展示している。

それぞれの世界で第一人者とも言える彼らが、自らの技術に安住することなく、新たに挑戦していっているのだ。

だからこそ、彼らは第一人者であり続けているのだろう。

ゆとりある展示スペース
ゆとりある展示スペース
「Kogei meets… 出会いから生まれるかたち」展
「Kogei meets… 出会いから生まれるかたち」展
蒔絵螺鈿壁面「耀光耀瑛」
蒔絵螺鈿壁面「耀光耀瑛」

室瀬和美(漆芸)
これまでもさまざまな展覧会で彼の作品を見てきたが、日本を代表する蒔絵作家だ。
これまでの箱や卓といった工芸作品からさらにスケールが広がって、豪華客船飛鳥の吹き抜けの高さ9mの漆作品を手がけたことが紹介されていた。
今回展示されていたのは、壮大な船内作品の構想を伝える貴重な下絵だが、こんな繊細なものが10m近くの大きさに広がっているのだから、実物を目の当たりにした時の圧倒的なエネルギーは、想像を絶するものがありそうだ。

バルセロナ’92 ゴッホに捧げる
バルセロナ’92 ゴッホに捧げる

森口邦彦(染色・友禅)
これまでも、日本伝統工芸展で見てきたはずなのだけど、友禅はあまりきちんと見ていなくて、作者の名前は思い出せなかった。
ここで興味深いと思ったのは、着物の技法として知られる手描き友禅を、花や風景ではなく、幾何学的で抽象的な作品に仕上げたところ。
ゴッホにインスパイアされて、日本の伝統技術と素材が、まったく新しい抽象表現へと変換されている。

共生-五大虚空
共生-五大虚空

四代 田辺竹雲斎(竹工芸)
彼の名前は、本当によく見る。竹を自由自在に扱っているという印象。
もともと、花器のような工芸作品だけでなく、大きなインスタレーションも手掛けているから、今回紹介されていた竹と土を組み合わせたという作品は、自分の感覚ではこれまでの延長線上にある感じはある。
けれど、次々と新しい作品を生み出しているのは、前述したように、既存に安住しないという強い意志の表れだと思った。

Posted by ろん