7812 群馬県立館林美術館 初訪問

昨日、あしかがフラワーパークを見学して、あわせてどこを見に行こうかと検討した結果、やってきたのが、ここ群馬県立館林美術館だ。
そういう意味では、“ついで”的な感じで展示内容については、正直よくわかっていなかったが、これまで来たことがなったこともあって、ここに来ること自体の優先順位のほうが高かった。
とても開放感のある美術館だ。
池を覗いてみると、餌を求めて鯉が集まってきた。


今日は朝から雨の予報で、パラパラと雨が振り始めるあいにくの天気だったから、あまり周囲を散策はできず。いろいろな発見もできそうな雰囲気。
企画展は、20世紀前半フランスの書籍・雑誌におけるイラストレーションや写真から「モダン」を紹介する内容。
ちなみに、今回展示されている鹿島茂コレクションは、ときどき行っている練馬区立美術館に寄託されているようだ。
そういえば、いま練馬区立美術館は、建て替え工事に備えて企画展を開催していないので、そのあいだ、こうして巡回しているのだろうか?

章構成はこんな感じ。
I 章 20世紀初頭の風刺画 ― モダン・グラフィックの誕生
I-1 若手風刺画家の台頭
I-2 第一次世界大戦下の雑誌とイラストレーション
II 章 花開くフランスのモダン ― 出版物に見るアール・デコ
II-1 モード、舞台芸術とイラストレーションの出会い
II-2 豪華挿絵本と美術・工芸の雑誌
II-3 都市に広がるモダンスタイル―デパート、商店、「アール・デコ博」関連の出版物
III 章 モダン・グラフィックの展開̶ ― 1930年代を中心に
III-1 イラストレーションから写真へ
III-2 グラフィック雑誌の誕生
III-3 1937年パリ国際博覧会―モダニズムの祭典
時代背景や前提知識がないせいもあって、理解が及ばず、ちょっと難しい。

著:アンドレ・ブクレ/絵:ナタリー・バラ
また、ごく一部の展示を除いて写真撮影が不可であることあって、写真を撮って調べるみたいなこともできないのは、ちょっと残念だ。
撮影可能な作品のなかに、ねずみが猫に加えられている”衝撃的な”絵があった。
なんて海底あるのだろうと翻訳したが、わかるような、わからないようなことが書かれていた。
Mon chat se met en boule, s'arronditet s'élance, mais si vite que je n'ai pas le temps de le voir.
私の猫はボールのように丸くなり、体を丸めて走り去りますが、とても速いので、私がそれを見る暇がありません。

美術館の建物の隣に、”別館”というのがあった。
フランソワ・ポンポンの資料を展示する「彫刻家のアトリエ」で、彼の生地であるフランス、ブルゴーニュ地方の農家を参考にして作られたそう。
ロケとかでも使われそうな雰囲気。
群馬県立館林美術館では、ポンポンの作品を多く収蔵しているそう。
彼の死の直後に撮影されたアトリエの写真をもとにアトリエを再現している。
こちらについては写真撮影も可能だった。