博物館・展覧会,芸術・デザイン
今年も、日本伝統工芸展にやってきた。今回で72回とのこと。
諸般の都合で会期最終日の鑑賞となった。
やはりお客さんは多いのは、NHK日曜美術館で放送されたせいか…そんな会話をしている人もいた。
第72回日本伝統工芸展
最終日お客さんでいっぱい
三好かがり《彩切貝蒔絵短冊箱「Twilight Flight」》
さまざまな超絶技巧な作品は、もちろん気になるのだけど、なんとなく惹かれたのが、都市の灯りを螺鈿で見立てたこちらの作品。
今度夜景を見たら、逆にこちらの作品を思い出しそう。
松本達弥《彫漆箱「クラクフの朝」》
自然の風景も、魅力的に思える。
蓋の濃紺が、もうすぐ夜明けという空の色に通じるよう。
辻孝史《籃胎存清重箱「光、あれ。」》
タイトルにも解説にもないが、皆既日食になる直前が直後に現れる、”ダイヤモンドリング”か?
黒い漆に光が映える。
古田 一《蒔絵合子「夏宵」》
漆黒の闇のなかを、コウモリたちが元気よく飛び回っている。
川越にいたころはよく見かけた気がするが、そういえば都内ではあまり見かけないかも。
寺西松太《蒔絵箱「能登の水辺」》
能登には、こんなエビがいるのかな…?
藤橋郁美子《乾漆螺鈿蒔絵箱「長岡花火」》
こちらもとてもきれいな作品。花火だけでなく、地上の街の光も含めることで、花火の迫力が伝わってくる。
田辺竹雲斎《輪葉透組花籃「響相」》
これまで彼の作品はいくつか見てきているので、”また出会った感”がある。
触ってみたい衝動に駆られる。
解説に「デッサンをコンビューターでデータ化して試作を重ね…」とあった。
いまはそういう時代なんだ…と思うと同時に、それを実際の”形”にできる技に感動する。
小枝真人《染付鉢「細魚」》
サンマかと思ったら違った。細魚・・・サヨリとのこと。
こんな感じで並んでいると、とても躍動感がある。
泳いでる一瞬を捉えた…という感じ。
相合傘(愛愛傘)に入るカエルたち。
”組皿”ということだが、それぞれどんな物語があるんだろう?
岸田 怜《組皿「愛愛傘」》
表情がいい
井戸川豊《鋃泥彩磁陶筥》
今回は、なんとなく、あまり自然の生き物をモチーフにした作品が少なめだった気がする。
あくまで感覚だけど。
今回はねずみとか、すずめとか、まったくいなかったが、かえるはいた。
宮下 陽《青街図深鉢「川辺の町町」》
ざっくりと描かれているが、町の風景に見えていくる。
須藤 拓《片身替古裂文様仕覆形手箱》
いくつか人だかりができている作品があったが、この作品は特に人が多かった気がする。
どう見ても布だ。
近づいてよく見ても、やっぱり金工作品には思えない。
西 由三《銵朧銀香妒「空蝉」》
よく見ると、取っ手のところにセミの抜け殻があって、脇にセミが止まっている。
和泉香織《硝子重箱「織花」》
これも見事。
ガラスという素材を活かしている感じがする。
他にも、染織、人形などの展示もあったが、こちらはなかなか、とっつきにくい…。