7700 東急 暮らしと街の文化―100年の時を拓く

「東急 暮らしと街の文化―100年の時を拓く」という企画展があるのを、出かけた先の美術館に置いてあるパンフレットで知った。
ふだんは、おじゃこが観たいという企画展や展覧会についていくだけだが、この企画展は観ておきたいと思い、ひとりで見に行ってくることにした。
朝早く家を出たので、途中、東急の本拠地とも言える渋谷駅付近の変化を見てから、東急田園都市線用賀駅まで行って、そこから徒歩で世田谷美術館へ。
10時の開館と同時に美術館に入ったのだが、開館前からお客さんが多くいた。
企画展の内容のせいか子どもや中高生っぽい子の姿も多かったのが印象的。
実際の展示は、以下の4章に分かれている。
第1章 「暮らしの時を運ぶ」/東急の輸送事業
第2章 「街の時を拓く」/東急の街づくり
第3章 「沿線に寄り添う創造」/東急沿線に居住した美術家たち
第4章 「文化を拓き、育てる」/東急の文化的社会貢献

まずは第1章で、東急の鉄道バス事業を振り返る。
このコーナーだけは写真撮影可能となっている。
この付近を走るバスの方向幕やかつて使われていた切符や車両などの設計図など、東急電鉄が運営している「電車とバスの博物館」で収蔵している鉄道やバスに関連した品々が展示されている。
模型などを見るとワクワクしてくる。
特に気に入ったのは、こどもの国線の開通のポスターと、田園都市線全線開通のポスター。
前者は特に時代を感じさせる。妙に怖い。
後者は中央林間駅で接続する東急田園都市線の車両と小田急江ノ島線の車両を持つ子どもの笑顔がとてもいい。
多摩田園都市や田園都市線の建設を記録した映像は、それぞれ10分から20分もあったがおもしろかった。
建設当時は、本当に“何もなかった”ようで、とても貴重な映像だった。
第3章になると、展示される内容も”美術館らしく”なっていく。
東急沿線にゆかりのある芸術家の作品や、竹久夢二や徳冨蘆花が、東急沿線で過ごしていたことを示す本や記事などが紹介されていた。
気になったのは、作品の解説がまったくなかったということだった。
東急に関連した展示には、比較的詳細な解説がつけられているのに、油彩には説明がないので、どのように鑑賞したらいいか分かりづらかったと思う。
第4章では、東急が取り組んできた社会貢献活動やちょっと変わった事業などを取り上げている。
天文博物館五島プラネタリウムや、Bunkamuraなどは、他の私鉄などでは見られない活動だと思うし、多摩川スピードウェイ、駒沢野球場、田園コロシアムなどは、自分も詳しくは知らなかった事業などを知ることができた。
他のネット記事で知ったのだけど、展示されていた多摩川スピードウェイの出走表に、Hondaの創業者本田宗一郎の名前があったそうだが、ここも解説にはなかった。
もう少し、興味を持ってもらえるような配慮があってもいいのになぁ…とあらためて思った。
全体的にとてもおもしろい内容だっただけに、ちょっともったいない。








