7585 夜のHARUMI FLAG
HARUMI FLAG(晴海フラッグ)は、建設中のころからたびたび訪れて様子を見てきた。
東京オリンピックの開催延期にともなって遅れた街開き以降、残念ながら、あまりいい話は聞かない。
一番多く聞かれるのは、入居者の少なさだ。
実際にどんな感じなのか、行ってみることにした。
都心方面から、HARUMI FLAGに向かう最短ルートは、汐留や築地から延びる環2通りと築地大橋だ。ここをシェアサイクルで一気に渡る。
この橋ができる”瞬間”に立ち会ったのが2014年5月だから、あれからもう10年も経つのだ。
HARUMI FLAGには、本当にあっという間に着いてしまう。
そういえば、これまで夜に来たことはなかった。まぁ、工事中だったころ、夜に来たって真っ暗なだけだから、当然といえば当然だけど。
これまで多くのメディアで、HARUMI FLAGの入居者の少なさが取り上げられてきた。
夜になると全住戸のうち2〜3割くらいしか明かりが灯っておらず“ゴーストタウン”と化しているとか、敷地内で営業する飲食店の利用者が少ないとか…
実際に見た感じは…
HARUMI FLAGの入り口近くにある建物は賃貸棟で、こちらはたしかに明かりが少ないと感じた。
その明かりの少なさよりも、気になったのは、建設中のタワーマンションだった。こちらは建設中なので、真っ暗なのは当然だが、東京の空は夜でも明るいので、その威容の存在感がすごいのだ。
ただでさえ、入居者が少ないという思いがあって見ているせいか、よけい暗さを感じてしまうのかもしれない。
分譲棟の方へ行ってみると、最初想像していたよりは多い気がした。
感覚的には半分くらいか。
また、よく見ると、遮光カーテンで明かりが見えないところもありそうだから、言われるほどではない気もした。
むしろ、これくらい静かな方が、過ごしやすいとすら感じられた。
海は近いし、道路も広いから、とても開放的なところはいい。
自転車専用道路がバス停と交錯しないような作りになっているところとか、ストレスを感じさせないような作りもいい。
少し飲食店を覗いてみたが、誰もいないみたいなことはなく、多少空席はあるものの、ちゃんとお客さんも入っている。HARUMI FLAGで最も大きな商業施設「ららテラス」に行ってみた。
食品スーパーサミットにも、それなりに多くのお客さんが買い物をしていた。
アイスコーナーを見たら、なぜかセイコーマートのアイスが売られていた。
東京オリンピックの記念したカフェがあって、この場所らしさを感じさせた。
街開きしてから、まだ半年も経ってないのだから、現時点でなんとも断言はできないなと感じた。
またときどき様子を見にきてもいいかもしれない。