6293 素晴らしいアイディア
防犯カメラが設置されている車両が増えてきた。
ただ、たいていは新型車両に取り付けられるのが常だったが、東急で乗った車両は、従来からあるにもかかわらず防犯カメラが設置されていたのだ。
これはすごいいいアイディアだと思ったのは、車両を改造することなく、簡単に設置できていたことだった。
通常、天井や壁面に穴を開けてカメラを取り付けるものだが、この車両では、照明の一部に“挟む”ような形で取り付けられていたというところだった。
それはわずかに照明を塞ぐことになるが、それよりもメリットが極めて大きいことがわかる。
まず、電源は照明から直接取り出せばいいということ。
技術革新で超小型でも高精細な映像を撮影することができるようになったということ。
そして何より、改造を必要とせず、必要な場所に簡単に取り付けられるようになっていることだ。
あらためて検索してみたら、これはずいぶん前からの取り組みだったようだ。
紹介されているニュースなどによれば、さらにすごかった。
これまでは、実際に撮影された映像は記録媒体をいちいち車両まで取りに行かないといけなかったが、この仕組みでは、カメラに内蔵された携帯電話の通信回線で、遠隔地からリアルタイムに確認することもできるようになっているのだという。
東急の路線は、東横線、田園都市線、目黒線で相互直通運転していて、直通先の路線に乗り入れてしまうと、車両の管理は他社に移ってしまうから、媒体を取り出すということ自体、けっこう面倒なことになる。
実際運用の都合で、東急の車両なのに、終日他社線内のみ運行してまったく自社線に帰ってこない場合もあるから、こういう仕掛けはよくできている。
もっとも、通信回線も、防犯カメラだって、別に目新しいものではないのだけど、うまく組み合わせると、ものすごく便利なものができあがるというのは、とてもおもしろい。